今日とても悲しいことがありました。

これについては後で・・・・


mistletoe Beech Mistletoe

12月16日、まだつぼみですが、もうすぐ花が開きます。

ニュージーランド北島の最高峰ルアペフの裾野は、

貴重な高山植物の植生がみられる溶岩台地と、

噴火に寄る溶岩の影響をあまり受けていない標高1000m以上

のエリアには、山のブナ(Mountain Beech)の森が広がっています。

写真の赤い花は、この山のブナの木に寄生するヤドリギ、

ビーチ・ミストレトエ(Beech Mistletoe)といいます。

ニュージーランドの希少な原生種、守らなければいけない種の

ひとつです。

mistletoe2 ポッサムがえしとミストレトエ


このミストレトエですが、害獣ポッサムの好物なのです。

特にこの赤い花を好んで食べます。

花を食べられてしまったミストレトエは、種を増やすことが

できず、絶滅を危惧しなければいけない原生種のひとつに

なりました。

写真のミストレトエの上下に巻いてある金属の板は、

ポッサムが登ってこれないようにするためのもの。

また、このエリア内には毒を置いて、ポッサムの駆除が

行われています。

この保全されたミストレトエは、12月から1月にかけて、

トンガリロ国立公園内の、ファカパパ周辺のブナの森を歩くと

見ることができます


さて・・冒頭の悲しい出来事です。

今日はトレッキングのショートツアーのガイドで、

タラナキフォールズのコースに行っていました。

この時期は、見るたびにミストレトエのつぼみが色づいてきます。

このコースを歩くたび、保全されたこのヤドリギを観察するのを

実は、とても楽しみにしていのです。

・・が、なぜか今日はミストレトエの枝が見えない。

近づいてみると・・・根元から折られていました。

心無い人のいたずらか・・・

赤くつぼんだ花が綺麗なので折っていったのか・・

つぼみは花になることもなく、折られた枝も戻ってはきません。



↓ポッサムについての記事はこちらをご覧ください。

関連記事:Squash'em Possum

↓1日1回クリックをよろしく!
人気blogランキングへ